ペット保険の枠組みを超えた!? – もっと知りたいアニコム損保 vol.3

ペット関連業界全体を牽引するアニコム損保「アニコム損保特集vol.3」

原稿執筆:ミケ川さん記事執筆:ミケ川(みけかわ)
1男(人)2女(猫)の父。
暇があれば携帯で息子と猫たちの写真を撮るのが趣味。
8歳から現在まで常に動物と暮らしており、肉球からペット保険まで動物関連の情報収集がライフワーク。

アニコムグループはペット保険だけじゃない。ペット関連市場全体を牽引する多角的アプローチ

大半のペットオーナーにとって「アニコム」といえばアニコム損保のペット保険「どうぶつ健保ふぁみりぃ」を真っ先に思い浮かべるのではないでしょうか。

実はアニコム(グループ)はペット保険だけではありません。

ペットの病気や予防のことをインターネットで調べたことがある方は、アニコム損保WEBサイト内の「家庭どうぶつ白書」に辿りついたこともあるかと思います。さらに、アニコムグループでは、アニコム損保がペット保険を展開、病気予防の啓発をするだけでなく、そこからさらに一歩踏み込んだ様々な獣医療業界へのアプローチを行っています。また、ペット関連業界の人材の慢性的な不足などへのアプローチなども行い、ペット関連業界全体を牽引する存在になっています。

今回はあまり知られていないペット保険の枠をこえたアニコムの多角的なアプローチについてまとめてみました。

ペット関連業界をバックアップする取り組み

アニコムのグループ会社には保険代理店業務やペット関連業界人材マッチングサポートを行う「アニコムフロンティア株式会社」があり、具体的に以下のような業務内容を行っています。

■■ペット関連業界のトラブルに備えた保険商品の販売■■

保険代理店業については、一般向け以外に動物病院、トリミングサロン向けの保険商品も取り扱っています。

動物病院・ペットサロンでは、獣医師や動物看護師やトリマーが、犬に噛まれたり、猫に引っ掻かれてケガ負うことは日常としてあります。また、犬猫が暴れ、診察台からの落下などで不慮の事故が起き、患者から賠償請求されることもあります。

こうした動物病院やトリミングサロンの特有のトラブルに備えるため、獣医療やペットサービス業の現場をよく知るアニコムグループでは、必要な補償が用意されている賠償責任保険や傷害保険を販売しています。

■■ペット関連業界に特化した転職 / 求人情報サイトの運営■■

獣医師、動物看護師、トリマー、ペットショップスタッフの方々の就職支援や求人を検討している企業向けに、獣医師・動物看護師・トリマーの転職/求人情報サイト「アニジョブ」(https://www.anicomjobs.com/)を開設しています。

アニジョブのような獣医療・ペット関連業界だけに特化した求人・人材マッチングサイトは日本にはほとんどありません。マッチングサービス以外にも、獣医師、動物看護師、トリマー、ペットショップスタッフに特化したキャリアカウンセリングや説明会、リクルートガイドなど多くサービスも展開しており、大手求人サイトにもない業界特化型の専門的なサービスを展開する求人サイトです。

求人サービスをアニコムフロンティアが行っている背景として以下のような問題が求職側と採用側で発生していることを理解し、解決したいと考えているためです。

ペット関連業界のマッチング問題
■求職者:学校や知人などの人脈以外には有効な手段がない
■採用側:求職者のニーズの多様化により、短期間での離職も多く、慢性的な人手不足

アニジョブによって、良質な求人マッチングを行えれば離職率の改善、求職者側の就職後のキャリアの向上が期待でき、業界の問題解決は最終的にお客さまへのサービスの向上へつながっていきます。

アニコムグループの取り組みはペット保険業界の範囲を超え、動物業界全体の向上に寄与しているといえるのです。

動物病院向け顧客管理システムの自社開発

アニコム損保といえば動物病院での窓口精算ができる「どうぶつ健康保険証」ですが、このアニコムを支えるシステムは「アニコムレセプター」といい、アニコムのグループ会社「アニコムパフェ株式会社」が開発しています。

アニコムパフェの業務内容としては、動物病院に来院される患者様の会計管理から電子カルテによる診療の支援まで、病院業務全般をサポートする動物病院向けカルテ管理システム「アニコムレセプター」の開発・販売、その他にも動物病院経営を支援する各種サービスや、アニコム損保のご契約者さまを対象にした健康相談・緊急相談サービス、ペット霊園検索サイトなどを幅広く展開しています。

大手保険会社ではグループ会社が、社内システムを開発しているケースは少なくありませんが、ペット保険会社としては、ごく少数です。また、このアニコムレセプターによって獣医療現場での利便性の向上のみならず、様々な診療情報がアニコムグループに蓄積され、商品開発や新しいサービス開発の重要なデータとなっています。

アニコムがペット保険業界を牽引し続ける理由の一つは、こうしたシステムの自社開発と情報の蓄積にあると言えます。

獣医療の研究

さらにアニコムでは、実際に研究者を抱え、研究を行う会社をグループ会社として持っています。このような会社は、人間向けの保険を主に販売している保険会社でも少数で、ぺット保険会社ではアニコムのみです。

アニコムは、獣医療分野における基礎研究の推進、科学的根拠に基づく診療方法の確立、先進医療の開発に向けた臨床等を目的として「アニコム先進医療研究所株式会社」を設立し、2016年には横浜に専用のラボを設立しています。

学術研究も積極的に行っており、例えば「腸内フローラと関連する短鎖脂肪酸の改良測定法」や「犬のぼうこうガンにおける遺伝子発現解析」といった内容を論文で発表しています。

一般的に、このような獣医療分野の学術研究は、ペット保険会社グループが研究に乗り出すのは異例のアプローチです。獣医系大学や医薬品メーカーなどと協力し、より良いペットライフに資する研究を行っています。

グループ全体として積極的に獣医療の発展に寄与しているといえます。

ペット関連に特化したベンチャーキャピタルの設立

ペット関連市場の活性化・成長を牽引、獣医療の発展を目的とし、アニコムグループの継続的発展を支えることを目的として「アニコムキャピタル株式会社」を設立しています。

主な投資先として、創業を行うバイオベンチャーやAIを活用した音声ソリューションの開発会社などに出資しています。

中でも具体的な成果が出ているのはトークアプリLINEを活用したインステック*関連です。2017年5月に最短1分で完結できるLINEのトーク上での保険金請求サービスを世界で初めて実装した際に協働した開発会社「モビルス」へ2018年6月出資をし、2018年6月12日からは、業界初のLINEでの保険加入サービスを始めており、出資先とともにインステックを牽引しています。

そのほかの事業として、獣医療の発展およびペット関連市場の拡大に資する研究や事業開発に対する助成を行うプログラムEVOLEを立ち上げ、活発な活動を行っています。

*インステックとは
Insurance(保険)とTechnologyを組み合わせた造語。
近年ニュースなどで目にすることにある、金融(Finance)+情報技術(Technology)の「フィンテック(FinTech)」同様に、保険と最新のIT技術を合わせ、新しい保険サービスを生み出す取り組みを指します。

まとめ

ペット保険のパイオニアのアニコム損保は、アニコムグループとしてこれまでに積み重ねてきた経験と蓄積したデータなどを利用し、ペット保険業界の範囲を超え、病院・医療を含めたペット関連市場全体を牽引していく存在になっていると感じます。

「業界の発展に寄与」や「どうぶつと人間が安心して暮らせる社会の実現」というのはよく聞くフレーズですが、目指す理想に対し、ここまでダイナミックに行動し、実践している企業は稀有です。

アニコムグループの活動が業界全体の発展を促進し、言葉だけではない、どうぶつと人間が安心して暮らせる社会を実現できると期待せずにはいられません。

とくに、ペット保険会社として異例のアプローチである獣医療分野の研究がどのように生かされてくるのか注目していきたいポイントです。

承認番号 アニコム損保:W1901-0071

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