病気予防に役立てよう!アニコム損保の腸内フローラ測定「どうぶつ健活」

アニコム健活、メイン画像
画像提供:アニコム損保

ペット保険の「どうぶつ健保ふぁみりぃ」を販売するアニコム損保が、ペット保険の契約者に対して 健康チェックができる腸内フローラ測定サービス「どうぶつ健活(けんかつ)」の提供を2018年12月に開始しました。

アニコム損保は、創業以来目指し続けていた『予防型ペット保険』への第一歩として、腸内フローラ測定サービス「どうぶつ健活(けんかつ)」を位置付けており、今回はその内容と、有用性についてまとめました。

アニコム損保のうんちで健康を調査する保険

1. 腸内フローラとは…?

人間の腸には100兆個、300種類もの腸内細菌が住みついています。その様子がまるでお花畑のようなので、「腸内フローラ」と呼ばれています。

腸内細菌には大きく分けて、善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3つの菌の種類があります。

■善玉菌 菌の例)乳酸菌・ビフィズス菌など
体にとって有益な作用をもたらす菌。主に食物繊維を分解。腸内を弱酸性に保ち悪玉菌の増殖を防ぐ。

■悪玉菌 菌の例)ウェルシュ菌や黄色ブドウ球菌、大腸菌など
体にとって好ましくない作用をもたらすことがある菌。主にタンパク質を分解。腐敗させ分解するため、腐敗臭のするガスや発ガン性物質を作ることもある。

■日和見菌 菌の例)バクロイデス、大腸菌の無毒株など
善玉菌が優勢の場合何もしないが、悪玉菌が優勢になると悪玉菌に加勢し、悪玉菌を増やす菌。

ちなみに人間の場合の善玉菌、悪玉菌、日和見菌の理想のバランスは、2:1:7といわれていますが、このバランスが大きく崩れると体調に悪影響を及ぼします。では、犬や猫などのどうぶつの場合はどうなのでしょうか。

2. どうぶつの種類によって菌のバランスが違う

考え方は人間と同じですが、腸内にいる菌のバランスなどは全く異なります。

ペットの腸内細菌構成比
(表 参照 https://www.anicom-sompo.co.jp/prevention/lifespan/pdf/どうぶつ種ごとの腸内フローラ.pdf)

アニコム損保が保険対象どうぶつである犬・猫・鳥・うさぎ・フェレットについて、5,000頭以上の腸内フローラを調査したところ、どうぶつ種ごとに特徴があることがわかったそうです。

表下部にあるのが腸内細菌の種類で、グラフをみれば一目瞭然ですが、どうぶつごとに腸内細菌のバランスが異なります。

草食動物であるうさぎを例にみてみると、食物繊維の分解に関与する細菌(Verrucomicrobia/ウェルコミクロビウム門 グラフの赤い部分)が他のどうぶつと比べても明らかに多く、このことから、自身の消化吸収能力だけでなく、腸内細菌にも頼っているのではないかということが推察され、アニコムでは消化器疾患の予兆を腸内細菌の構成から捉えられないかと考え現在研究を進めています。このようにどうぶつの腸内フローラからどうぶつの特徴も伺い知ることができるのです。

また犬についての調査で分かったことですが、年齢、生活環境によっても腸内フローラの構成比が異なることがわかりました。

年齢と共に善玉菌とされているビフィズス菌の割合が減っていき(表1参照)、生活環境が腸内細菌に及ぼす影響としては、市街地に住み、散歩の頻度が高く、同居どうぶつが居て、歯のケアを行っていると腸内フローラの多様性が増すとの結果が出ています(表2参照)

人間でも腸内細菌の多様性があると、健康で長生きできるとされており、犬も同様と考えると健康で長生きさせるために、生活環境を見直ししていくことも一つの方法といえます。

居住地の変更は中々難しいですが、健康状態に合わせ、散歩の頻度を増やしたり、歯のケアをあまりされていないのであれば、実施は今日からでもできることですので、かかりつけの獣医師に相談し、実行してみるもの良いでしょう。

表1(アニコム家庭どうぶつ白書2017 第4部腸内細菌に関する研究より参照)

犬のビフィズス菌の年齢推移表

表2(アニコム家庭どうぶつ白書2017 第4部腸内細菌に関する研究より参照)

グラフ:生活環境による腸内細菌の違い

3. ペットの腸内フローラ測定の必要性

人間同様にどうぶつそれぞれの腸内フローラのバランスがあり、腸内フローラ測定でそのバランスを見ていくことで、健康の維持に繋がります。

また、どうぶつたちは、人間よりも寿命が短いため、病気の症状の進行は早く、早期発見早期治療が大切です。そのために普段暮らしていてもわからないような病気の兆候や異常を腸内フローラ測定でチェックすることが重要なのです。

それでも、腸内フローラ測定なんて人間でもあまりやらないから不要なのでは・・と感じる方も多いと思います。

でもそれが保険に入っているだけで、できるとすればどうでしょうか。

4. 腸内フローラ測定サービス「どうぶつ健活(けんかつ)」とは

アニコム損保は、2016年からペットの腸内フローラに関する研究を開始し、その検査結果を、疾病情報(保険金データ)と照合することで、「腸内フローラ×病気」の相関を調査する研究を続けています。

こうした研究の結果を踏まえ、腸内フローラ測定サービスでは、なんと以下のサービスが無料で受けることができます。

  1.  腸内フローラ測定が無料
  2.  病気リスクが無料で判定できる
  3.  リスクがありと判定された場合、指定のどうぶつ病院で、無料で健康診断

4-1. 腸内フローラ測定が無料でできる

人間の腸内フローラ測定は2万円程度の検査をよく見かけますが、どうぶつの場合あまり聞かないため、「保険に入っていれば無料」と聞くとそもそも大してお金のかかる測定じゃないのでは?と考える方もいらっしゃるでしょう。

実は、アニコム損保ではグループ会社のアニコムパフェにて契約者以外にも一回の検査で約7,500円で提供しています。

約7,500円というと、犬猫のペット保険の2、3ヶ月分になります。それなりの金額がかかるものを契約者は毎年、無料と聞くとお得感もあります。

アニコム損保の腸内フローラ測定で分かること
①腸内健康年齢が分かる
②腸内細菌バランスが分かる : 3つの項目にわけ、項目ごとに平均と比較ができます。
③平均と比べた菌の割合が分かる : 同世代の平均値との比較ができます。
④「あると嬉しい菌」やどんな効果のある菌がいるか分かる : 菌のバランスだけ分かっても、専門家でない限りよくわからないものです。

4-2. 病気リスクが無料で測定できる

測定の中ではアニコム損保独自指標を作成し、腸内フローラのバランスや菌の種類だけでなく、犬は「腸内健康年齢」、猫は「腎臓チェック」ができ、病気のリスクを判定します。

犬においては「がん」、猫においては「腎臓病」と関係があることがわかってきました。

—猫の腸内フローラと腎臓病との関係—
腎臓病は血統種・雑種に限らず全ての猫に多い病気ですが、腸内フローラ測定ではこの病気リスクを知ることが出来ます。アニコム損保の研究の結果、正常な猫とすでに腎臓病を発症している猫では、腸内フローラの構成比に違いがみられました。

猫の腸内フローラの構成比
(図参照:https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2018/news_0180724_2.html)

腎臓病の猫の方が、バクテロイデス科の占める割合が多く、逆にプレボテラ科の占める割合が少ないなどの特長があることがわかりました。腸内フローラを調べることで、腎臓病を早期発見できる可能性が増すのです。

 

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4-3. リスクありと判断された場合、指定のどうぶつ病院で、無料で健康診断

測定結果から、病気のリスクがあるとわかった場合、アニコム損保指定の提携病院(注:窓口精算ができるどうぶつ病院全てが指定のどうぶつ病院ではありません。)にて無料で健康診断ができるチケットが送付されてきます。

改めて健康診断を受けた結果、病気が確認された場合は、保険加入後に起きた病気・ケガと同じようにアニコム損保の保険適用がされますので、安心して治療を受けることができます。

5. 腸内フローラ測定の流れ

腸内フローラ測定は、ペット保険契約開始後に腸内フローラ測定申込ハガキが届いたら、けんかつくん(測定お申込み・管理サービスサイト)から申込みをします。測定キットが届いたら検便し返送します。測定結果が分かる目安は取り寄せも含め3カ月程度です。

—腸内フローラ測定の流れ—
【STEP1】
ペット保険契約後に申込ハガキが届きます。

【STEP2】
測定お申込み・管理サービスサイト「けんかつくん」に愛犬・愛猫の情報ご登録後、腸内フローラ測定を申込みます。

【STEP3】
測定キットが届いたら、便を採取して返送します。

【STEP4】
測定キットをご返送いただいてから2~3ヶ月後、測定結果が「けんかつくん」のマイページに反映される準備が整うと、登録のメールアドレス宛てに連絡が届きます。測定状況や結果は、すべて「けんかつくん」からご確認ください。

6. アニコム損保の腸内フローラ測定をすれば、健康診断はもういらない?

アニコム損保の腸内フローラ測定は、血液検査やレントゲンやMRIと比べるとどうぶつに負担をかけることなく健康測定ができる画期的なサービスです。

一方で、どうぶつの腸内フローラは、毎年新しい発見はありますが、研究はまだ始まったばかりで、まだ測定できない部分もあります。これまで通り、動物病院での健康診断や飼い主の日々の健康チェックは必要です。

アニコム損保の腸内フローラ測定は、通常の健康診断や日々の健康管理とともに行うことで、病気予防に役立てると良いでしょう。

また、「ドックドック」や「キャットドッグ」などの健康診断を全く受けたことがない方は、腸内フローラ測定を受けることでに愛犬・愛猫の健康を考える機会にされてはいかがでしょうか。

今後もさらに進化しそうなアニコム損保の腸内フローラ測定「どうぶつ健活(けんかつ)」によって、病気やケガが起きたことに備えるペット保険から、愛犬・愛猫の病気の予防のためにペット保険に入るという新しい常識ができるのかもしれません。

『予防型保険』というコンセプトの下、ペット保険会社のなかでも頭一つ抜け出したサービスを提供し続けるアニコム損保からは今後も目が離せません。

承認番号 アニコム損保:W1901-0073

腸内フローラ測定付きのアニコム損保と、他のペット保険会社を徹底比較。

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