ペット保険、トラブルにならないための3つのポイント。

コラム10メイン

原稿執筆:ミケ川さん記事執筆:ミケ川(みけかわ)
1男(人)2女(猫)の父。
暇があれば携帯で息子と猫たちの写真を撮るのが趣味。
8歳から現在まで常に動物と暮らしており、肉球からペット保険まで動物関連の情報収集がライフワーク。

ペットのための保険とはいえ、仕組みは人間の加入する保険と同じですので、保険にまつわるトラブルが起きることもあります。

今回はペット保険でトラブルになる可能性がある保険加入時保険金請求時契約更新時の3つポイントに分けてトラブルにならないために注意すべきことをまとめました。

この中でも特に多いトラブルは保険金請求についてです。かかりやすい病気を想定してペット保険に加入したのに支払われないといったケースです。きちんと理解していればトラブルになる前に防ぐこともできます。

【ペット保険・加入時のトラブル】

たくさんのペット保険を比較・検討した結果、加入を決めWEB或いは、申込書で申し込んだにもかかわらずトラブルが発生することがあります。補償・保険料の比較も重要ですが、各社の加入条件や支払い条件などもしっかり比較しましょう。

加入できないケースがある

ペット保険には各社加入条件がありますので、その条件に合わない場合は加入自体が出来ません。各社の商品によって年齢(生後間もない場合、高齢の場合は引き受けできない。詳細は保険会社によって違う)やペットの種類(基本は犬猫で、それ以外のペットは引受できる保険会社は限られている。)によって引受が出来ないケースもありますが、共通の前提として健康体であることが重要になります。

健康体の定義については、これも各社違いがあり、ケガや病気での治療歴や経過観察や病気・ケガの疑いがなければ健康体と言えますが、加入前半年〜数年罹患歴がなければ健康体とみなす保険会社もあります。

何れにせよ、加入時には過去の病気怪我について申告が必要になり、申告内容を保険会社側で審査となります。審査には3つ結果があります。

1:特に制限なく引受。

2:制限がかかった引受。
過去の罹患した傷病について対象外或いはその病気による別の症状についても補償対象外となる。

3:引受不可。
重篤な疾患の既往歴や他の病気や症状を引き起こす可能性がある病気の告知があった場合、加入が出来ないケースがあります。

3について具体的な傷病例は以下です。

心疾患、悪性腫瘍、内臓疾患(腎臓、肝臓、副腎他)、脳・神経疾患(てんかんなど) 悪性腫瘍、慢性腎不全、糖尿病、肝硬変(肝線維症)、副腎皮質機能低下症(アジソン病)、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)、甲状腺疾患、免疫介在性血小板減少症、免疫介在性溶血性貧血、巨大結腸症、巨大食道症(食道拡張症)、膵外分泌不全、猫伝染性腹膜炎、猫白血病ウイルス感染症 など

このほかにも、「完治が見込めない重篤な症状を起こす疾患」「ワクチンが開発されていない感染症」などは原則として加入できない可能性が高いと考えたほうが良いでしょう。

上記以外の疾病でも罹患歴がある場合、疑いがある場合は個別ペット保険会社の約款・重要事項説明書に記載があるかどうかの確認や直接電話などで確認することがトラブル回避方法といえます。

告知は加入者の義務のため、万が一、加入審査で告知を偽る、過小報告した場合は保険金支払いがないだけでなく法律で罰せられることがありますので正確に告知しましょう。

告知内容で特定の病気・ケガが補償されない

「加入できないケースがある」でも記載しましたが、加入時の告知によっては特定の病気やケガが補償されなくなるケースがあります。

原則として加入前に罹患した病気やケガの治療(既往症)は補償対象とはならず、先天性な疾患についても補償対象外となります。

こうした加入時の引受条件については、保険会社から通知も含め説明がありますが、すでに完治した病気やケガ、告知した病気以外も対象外と説明をうけることもあります。

完治した病気については、繰り返しやすい尿石症や皮膚病などの疾病があげられ、こうした病気は、完治ではなく一時的に収まっていると判断されることもあるようです。

告知した病気以外も対象外になるケースとしては、前述に挙げた皮膚炎が代表的です。一部の部位に発症してもそれが全身に広がるあるいは別の部位で皮膚炎が起きることもあるためです。

トラブルにならないためには、告知した内容は対象外になることも頭にいれた上で、審査を受け加入するかどうかを検討することをおすすめします。

告知内容で動物病院に問い合わせ。獣医師と揉めるケース

告知内容については、各ペット保険会社の引受部署にて引受の判断がおこなわれますが、告知内容について不明点や曖昧な点など告知のみで判断が難しい場合は、告知書に記載のあるかかりつけの動物病院に連絡、確認が入る可能性があります。

この確認については、保険会社も動物病院の忙しい時間帯は避ける配慮をすることもあるようですが、動物病院にとっては非常に手間な対応となるため、迷惑がる獣医師も少なくないようです。そのため、ペット保険会社と動物病院がもめてしまうこともあり、結果加入に時間がかかってしまったり、加入後も動物病院に気まずくて通いづらくなることもあるようです。

こうしたトラブルについては、告知審査に病院連絡の可能性があることを理解し事前に動物病院に話しておくことが重要です。

親切なペット保険会社であれば事前に連絡があるようですが、一般的には病院連絡する旨が告知書に記載があり、了承する旨のチェックを確認した上で連絡する流れになります。この部分は、加入希望者は見逃しているケースも多く、なぜ連絡されたのか不満に思う方も多いようです。ペットの保険とはいえ、人間の保険と同じ保険契約ですので、告知書も含めしっかりと確認することが重要です。

【ペット保険・保険金請求時のトラブル】

加入時、更新時と比べ保険金請求時のトラブルはもっとも多いといえます。

トラブルにならないためには、加入している保険の払われないケースや補償対象となる範囲をよく理解しておくことが重要です。

保険金請求の際、診断書を請求された

保険会社への保険金請求は、窓口決済できる保険会社を除き、保険金請求書と動物病院の領収書の原本が最低でも必要になります。さらに保険会社の規定によっては、動物病院の診断書が必要となるケースがあります。トラブル原因となるのは、診断書は人間の病院と同じく有料で、補償の対象外になることがあるためです。

診断書は3000円〜5000円程度するため、診断書については、ペット保険会社負担(全額・一部負担など会社により異なる。)のケースもありますが、そうではないこともあります。そうなると低額の保険金請求はしないほうが良いと行ったこともあり得るため、トラブル回避には加入前に保険金請求方法についても確認したほうがよいといえます。

加入前の疾病と判断され支払いを拒否される

告知をしっかりしたつもりでも、加入前の疾病と診断されることもがあります。

なぜこうしたトラブルが起きるのかというと加入者がペットの状態を正確に把握できていない或いは、知らなかったケースがあるからです。

例えば、膝蓋骨脱臼のステージ1にあたる可能性がある、膝がゆるいといった症状です。獣医師に膝がゆるいと言われてもそれを病気と認識していなかったため告知書に書かなかったといった場合、残念ながら告知義務違反になる可能性もあります。

このように実際は病気・ケガを罹患しているのですが、その症状がケガや病気であると認識していない場合トラブルになります。加入者としてはしっかり告知しているつもりなので、不満に思うのも理解できます。

さらに先天的な異常などは、突然症状として現れることがあります。後に病気を引き起こす異常がすべてわかるとは限りませんが、できる限り健康状態を把握することで、トラブルを回避できるといえます。

ただ、飼い主にとっては、想定外の病気ケガだけに、保険金が出ないのは、納得できないでしょう。

保険約款・重要事項説明書に明記の傷病で補償されない

ペット保険では、加入前にも確認が可能な保険約款・重要事項説明書に補償対象外となる疾病を規定しています。

約款や重要事項説明書の確認は、申込書やWEB申込みのページの確認事項にはいっており、承諾をしなければならない形になっていますが、すべての加入者が隅々まで確認できているかどうかはわかりません。

こうしたことから、契約者は補償されると思っていたのに、いざ請求してみると保険約款・重要事項説明書に明記されており補償対象外となり保険会社とトラブルになることがあります。 トラブルになりやすいケースとしては、重篤な疾病で高額な医療費がかかっている場合や人間では一般的な歯科治療のようにそれなりに頻度が高い治療が挙げられます。これらについても対象となる保険会社もありますが、補償対象にならない保険会社もあります。

トラブルにならないように、約款、重要事項説明書などにある加入後の補償対象外の傷病について確認しておいたほうがよいでしょう。

保険金支払が思ったよりも遅い

保険金の支払いが決定しても支払うまでの期間は、保険会社や商品によっても異なります。 自動車保険や生命保険のような高額の保険金ではないのだからすぐ払われるのではと考えられていた場合、期待通りにいかないケースもあります。

ペット保険の保険金支払いで、最もスピーディーなのは、窓口決済ができる商品で、その場で支払われると同じになり、後日支払われるタイプでも、数日〜30日以内と支払いまでに幅があります。

自分が加入している保険会社の支払い期間は何日なのかを確認しておくとよいでしょう。

【ペット保険・契約継続時のトラブル】

契約継続時に起こるトラブルとしては、継続手続きが漏れてしまい、契約が切れてしまうケースと、継続契約ができない或いは、補償が制限される場合が考えられます。

クレジットカード更新忘れ、契約が切れる

保険会社によっては、クレジットカードで支払っていても継続毎にカードを登録しなおさなければならないケースがあります。自動更新されると思っていると継続出来なかったといったトラブルになることもありえます。

ここで最も問題なのが、継続が切れてしまった時の年齢が新規加入年齢を超えていたケースです。要するに手続きが漏れたせいで加入し直しもできないという状態になってしまうのです。年齢によっては、他社への乗り換えすらできず、無保険状態に陥ることもあります。

また、クレジットカードの期限切れによる再登録漏れも考えられますので、お知らせを見逃さないようにしましょう。

継続の拒否 / 更新時、補償内容の制限

保険金請求の状況や、告知義務違反などが起こった場合では、保険会社から継続を拒否されることもありえます。こうした規定は約款・重要事項説明書などに記載されており、正式な対応といえます。

原則一年ごとの保険のため、こうした継続に関する対応は1年毎に行われます。拒否とならない場合でも、高額請求があった傷病や部位についての補償が制限されるといったこともあります。ペット保険会社としても高額請求が多くあると保険料の引き上げ、最悪保険会社としての存続に関わることにもなるためこうした対応が必要になるのです。

契約者にとってはこれから治療にお金がかかるという時に保険が使えないことも考えられるため、不満を感じる部分でもあるでしょう。トラブルにならないために、更新時に補償対象外項目が追加されたり更新できなくなったりする可能性があると約款に記載があるかどうかは、しっかりと確認し、納得した上で加入しましょう。

トラブルにならないための3つのポイント・まとめ

ペットの万が一に備え加入するペット保険ですが、いざ請求した場合に考えていた内容と違う・・といったトラブルにならないためには、飼い主ご自身が、約款・重要事項説明書も含めよく保険内容を把握し自分が必要と考える補償かどうかを判断していく必要があるといえます。

今回まとめさせていただいたペット保険でトラブルになる可能性がある加入時、保険金請求時、契約更新時それぞれの内容をご確認いただくことでより良いペット保険選びの助けになれれば幸いです。

ペット保険をよく知ろうの他の記事

ペット保険全般の口コミ

関連アイテムはまだありません。

ペット保険全般について詳しく見る

関連アイテムはまだありません。

人気記事ランキング