ペット保険で得をした、損をした、はナンセンス。
ペット保険に携わってから早10年が経とうとしております「ペット保険小町」運営責任者の小林です。
ペット保険とは、主に愛犬や愛猫が病気やケガをして病院にかかった際に、その治療費用を補償してくれる保険制度です。分かりやすく言えば「私たち人(ヒト)の健康保険のペット版」といったところでしょうか。
ペット保険に入る理由
ペット保険に加入する理由はひとそれぞれです。
■「先代のペットが病気にかかって治療費がとてもかかったから次は必ず入ろうと思ってた。」
■「先代のペットに満足に治療を受けさせてあげられなかった。」
これは当サイトの口コミでもよくいただく声です。こういった苦い経験がない方でも
■「ペット保険はペットオーナーの義務だと思う。」
■「ワンコ、ニャンコにもしっかりと治療を受けさせてあげたい。」
というお声もいただきますが、こういったケースは少ないように思います。比較的多いのが
■「ペットを購入する時にペットショップで勧められたから。」
■「ペットオーナー仲間に勧められて。」
このように、誰かに勧められたケースです。自分だけで比較検討している場合、「そもそも保険は必要なの?」とそもそも論に立ち返り、加入するかどうかの判断に迷いますが、ペットオーナー歴の長い先輩やオーナー仲間に勧められると安心して加入できるようです。保険を進めてくれる仲間が「ペット保険に入っていて助かった」経験をお持ちだと尚更です。
ペット保険を辞めた方もいらっしゃいます
さて、反対にかつて入っていたけどやめてしまった方も一定数いらっしゃいます。
■「先代のペットの時、一度も病院に行かなかったから。」
■「入っていたけど病気にならないから一度辞めました。」
なるほど…、です。やめたくなる気持ちもとてもよく分かります。こういった経験があるともう一度ペット保険に入ろうという気持ちになれないのは当然かもしれません。
「満足な治療を受けられないペットを減らす」大きな相互扶助システム
さてここで、一度「保険」の本来のあるべき姿、原理原則に立ち返ってみます。 保険とは契約者1人と保険会社間で完結するものではなく「相互扶助」が基本原則です。保険に入るということは、「皆(保険の契約者)で掛け金(保険料)をひとつの場所(保険会社)にプールしておき、万が一(病気やケガ)が起きた時には、皆で貯めたお金に手を伸ばす権利を得る」ということです。
この金融システムが安定して回るには大きな組織(保険会社)とその構成員(保険会社の社員)が必要ですから、家賃や人件費、その他多くの必要経費がかかります。それらは、皆さんが支払う保険金から捻出されますから(当然、私たち代理店に支払われる手数料もそこには含まれます)、「払った保険料よりもらった保険金の方が多い、少ない」論がナンセンスなことはご理解いただけると思います。
支払う保険料の総額 > 支払われる保険金の総額
(私たち日本人の健康保険もそういう原理なのですが、給料天引きのせいか、ヒトの命のかけがえのなさのせいか、そこは誰も意識しないのです…。そもそも高齢者が多いせいもあり経常赤字ですから、保険料を上げるなり支払額を引き下げるための対策を打たなければならないのですが…。)
大切なことは、「大きな病気やケガをした時に、満足な治療を受けられないペットを減らすこと」だと私たちは思うのです。私の払う保険料は、あなたのペットの保険金として支払われますし、あなたの払う保険料はいつか私のペットの保険金として支払われるのです。
つまり、私たちが保険会社に払う保険料は、「満足な治療を受けられないペットを減らす」という目的の大きな相互扶助システムに参加する「参加料」なのです。
ペット保険について・目次
現在、ペット保険商品を販売する保険会社は日本で15社以上。最近は大手損害保険会社が提供するペット保険も増えてきました。しかし、契約率や認知度など、ペット保険先進国のアメリカやドイツほどには浸透していないのも現状です。
ペット保険のアンケートを行っても、「ペット保険に入っているけど、補償の内容がいまいち分かっていない。」そんな方が一定の割合でいらっしゃるのも現実です。
これからペット保険を検討する方も、今契約しているけれど乗り換えを考えている方も、うちのペット健康だから辞めちゃおうかしらと考えている方も、今一度「ペット保険」について知っていただくためのコンテンツをご用意いたしました。まずは、以下のリストから気になる項目だけでもご覧くださいませ。
1. ペット保険に入れる動物
日本のペット保険の加入可能な動物は、犬と猫が一般的です。フェレットやうさぎ、ハリネズミやチンチラなどの小動物、鳥、爬虫類な加入可能がケースもあります。
お家でペットとして飼われていること、もしくは盲導犬や聴導犬、介助犬として飼われていることが前提です。
2. ペット保険に入れる年齢
ここでは犬・猫がペット保険に入れる年齢についてご説明いたします。
ペット保険に入れる年齢には「生後◯日以降 〜 8歳未満まで」のように下限と上限が設定されています。
■下限について
ペット保険に入れる年齢の下限は、保険会社によって生後0日や生後30日、生後60日などの設定があります。
現行の動物愛護法では「生後7週(49日)未満の犬猫は販売できません」し、2019年6月には「生後8週(56日)未満の犬猫は販売禁止」の改正案が成立し、2年以内の施行待ちの状況です(天然記念物に指定されている日本犬の例外規定あり)。つまり、ペットショップやブリーダーから仔犬を購入した場合、どのペット保険でも入れるでしょう。
■上限について
一般的に高齢になるにつれて保険に入れる会社の選択肢が狭まってくるのが一般的で、8歳を目安にすると良いでしょう。
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